軒裏
軒裏が剥がれたということで見に行きました。
確かに剥がれています。
依頼主はご高齢の方。
建物の築年数もかなり経っています。
戸建ての裏の方の軒裏が剥がれています。しかも2階。
ハシゴでは作業が出来ないのでやはり足場を組まなければならない。
裏の方は建物と境界線に建つ塀の間は40センチしかありません。
軒裏を直すだけなら数万円で済むのですが足場を組むと、うん十万円が余計に掛かるのです。
これは正直に言わなければならないと思い、後日お話をしました。
ご子息ともお話をされたようであと1、2年で息子さんのお家に移る可能性が高いと言うので、かえって良かったと思いました。
足場を掛けるなら軒裏の工事だけでは費用対効果が少ないので外壁塗装などをお勧めするのです。
しかしあと1、2年でこのお家に住まなくなるか取り壊しになるのであれば正直勿体ないと思っていました。
かと言って軒裏の修理をしないのもどうなのか非常に悩みました。
息子さんとお話をした後、やっぱりその間は我慢するという事になった、と告げられて気持ち半分は余計なお金をかけなくて良かったという気持ちと後数年軒裏が何とか保ってくれると良いな、と思いました。
予算と入居する時間と症状の大小によってはあえてやらないと言う選択もありだとおもいます。
以前、屋上の防水が切れ雨漏りがすると言うので見に言ったのですが、結局工事はしなかったのですね。
しかしその1年後にそのお家を退去されたので、その時に当時の事情がわかりました。
あと1年しか住まない家に数十万円を掛けるのはやはり考えますよね。
本来私はしっかりした工事しかしないのですが、その時は応急処置のみで終わらせたので心配でしたが、最近になって『あの処置で良かったんだ』と思えるようになったのです。
全てがお客様の為になるようこれからも頑張ります。