歩くと床からきしむ音がする
部屋の中を歩くと床がキュッとかギュッとか音がする。これが床鳴りです。
いつも歩いていると同じ所で鳴ります。
床鳴りは不愉快ですが、機能的に問題があるわけでは無いのでそのままの方も多いと思います。
床鳴りのメカニズム(なぜ鳴るの?)
床鳴りは床の下の錆びた釘のピストン運動と板と板の摩擦音の2種類あります。
【床の下の錆びた釘のピストン運動】
床板と根太を固定している釘が錆びて痩せてしまい上下に擦れてしまう時の音のケース。
これは床板が根太(下地の角材)が支点になりシーソーのようになっていて、例えば右足と左足に交互に体重をかけるとギシギシと音がする場合です。
【板と板の摩擦音 】
板と板の継ぎ目がお互い擦れて音が発生しますが、やはりこれもシーソー運動が原因です。
一般的で確実な修復方法
いずれのケーのノコギリで切れ目を入れたり開口したりします。
また1か所で原因が分かれば良いのですが、数か所開口しなければならないことの方が多いので、修復に時間が掛かります。
修復の施工例
下の画像は電動ノコで四角く切れ目を入れた時の様子です。
下の画像のように開口して中を見ると修復箇所の根太がスラブから浮いていましたので体重をかけると沈みそこから離れるとまた浮き上がる。この繰り返しでした。
そこで根太が沈み込まないよう処置をします。
一番最初の動画も根太が浮いたり沈んだりして釘が引っ張られて音が鳴っていました。
この根太に打たれていた釘は全部抜いて補強をした後、ネジで固定しました。(一か所修復すると別の箇所が鳴り始めることも多々あります)
開口せずに床鳴りを解消する方法もあります
私自身は開口して床鳴りを解消する工事をメインにしていました。
ネット販売やホームセンターで「床鳴り解消グッズ」があり小さな穴を開けて薬剤を注入すると音が鳴りやむ商品があります。
私もこれを何度となくいろいろな物を買っては実験してみましたが、上手くいくのは本当にまれで、大半は「だまされた」と思う感じのものばかりでした。
今は開口することなく「床鳴りを解消」する工事もあります。
床鳴りだけなので大きな工事をしたくない、と言う人には良い工事がありますのでこちらをご覧ください。