コンセントの移動
コンセントの移動と配線方法
- 露出配線
- 隠蔽(壁内)配線
1つは電源ケーブルを露出して配線する方法。
上の画像のように分電盤から壁や天井を這わして配線をします。
壁や天井にケーブルが見えて見栄えは良くないですが、工事としては簡単なので安価で延長ができます。
エアコンを設置したいけどコンセントがない時「機能優先」で見栄えは無視して行うことがあります。
もう1つは壁の中(隠蔽)で配線する方法。
壁に配線できる空間があれば開口して線を通すことができます。
内装工事が終わると配線は一切見えない状態になります。
鉄筋コンクリート造でのコンセント移動
ただ、鉄筋コンクリート造の場合配線できるのは新築工事の時だけです。
どうしてもコンセントを増設・移設したい場合は露出配線になります。
(※間仕切り壁であれば空間があれば隠蔽で配線できます)
木造住宅でのコンセント移動
木造住宅では木組みに石膏ボードを張って壁を作るので中は空間になっていますので隠蔽配線が可能です。
コンセント増設の工事の実例
床を開口し左にあるコンセントから分岐します。
床の下にケーブルを通して右の押入れの中までケーブルを通します。
押し入れの中にコンセントを設置し電線を接続します。
コンセント移動の工事の実例
下の画像は既に開口していますが、元々のコンセント(線が見えていると思いますが)の位置から左に15センチ移動させます。
この場所に家具を置く為で、家具がコンセントをふさいでしまう為に移動を依頼されました。
他にも電子レンジ用ラックとか冷蔵庫を置く為コンセントの位置を移動しました。
隠蔽配線の工事の流れ
- 壁を解体(開口)する 【解体工事】
- 配線をする 【電気工事】
- 壁を塞ぐ 【大工工事】
- 壁紙を貼る 【内装工事】
- コンセントを取り付ける 【電気工事】
見栄えは良くなりますが、工事が少し大がかりになります。
結論:隠蔽配線は内装工事の前に行いましょう
上記の「工事の流れ」で分かるように最終的には内装工事で仕上げることになります。
壁を開口するのであれば内装工事の前に行えば最後はきれいに仕上がります。
ただ、コンセント移動を単体で行う場合、必ず「内装仕上げ」が必須になるので費用がかかります。
インターホンの為の電源(古いインターホンは電池式)を確保するためには上記のような複数の工事が必要です。
【リフォームのポイント】
リフォームすると90%近くがクロスで仕上げることが一般的です。クロス仕上げの前であれば壁の開口は全く問題ありません。
配線工事だけは露出配線以外は必ず内装工事を伴いますので、リフォームの時にコンセント増設を設計に入れておくと工事のロスも少なくなり結果支払額も抑えられます。