和室から洋室は何が変わる?その1
和室を洋室にする場合、何が変わるのか?
畳、襖のある和室をどうすれば洋室になるかなのですが、かなりの変更を余儀なくされます。
今日は既存の状態が観音開きの襖の収納と襖の引戸です。
向かって左の観音開きは収納。
向かって右側の引戸は襖で一本引き。
襖を閉めると襖の後ろは壁がありますが敷居と鴨居がありますので、これを開き戸にするには枠ごと解体して壁を修復しなければなりません。
観音開きの方も枠ごと解体します。
画像で言うと畳の向こう側には板の間がありますが畳と板の間の高さが普通は60ミリありますのでこれも処理しなければなりません。
結果60ミリ下げてコンクリートの床の高さまで落としました。
床はフロアタイルで仕上げましたのでコンクリートの床も平滑化処理をしています。
画像で項目を挙げると
1.天井は木目の天井材や廻り縁を解体して木組みで下地を作り、石膏ボードで天井を作ります。
2.引戸解体し、壁と扉の下地を作り直し、石膏ボードで下地を作ります。
3.観音開きの襖と枠を解体して折戸ユニットに交換。この時にハンガーパイプを取り付ける為の下地として合板を張りその他は石膏ボードで仕上げます。
4.板の間を解体し、床の不陸調整をします。
5.畳の廃棄処分
6.その他として電気配線を新たにし収納内にダウンライトを設置や給湯器の配管が壁を貫通しているところで雨漏りの跡があったのでコーキング処理をするなど壁や天井がなくなった時でなければできない処理は見積書にはありませんが追加項目で行いました。
ちなみにサッシの窓枠(木枠)はカーキ色からオフホワイトに塗り直しています。
まだ工事途中の画像ですが、和室から洋室に変更するには上記のような項目をリフォームする必要があると思います。
洋室から和室にするにはさらに制約が大きくなります。
和室から洋室へリフォームする場合の変更項目でした。
よく賃貸物件のあるあるとして襖をクロスで貼り畳をフローリングにするだけの工事がありますが、押入れ感、木目の天井、出入口の襖もクロスで貼替と言うパターンはよく見ますがこれは低予算で洋室っぽく見せる為にやる手法です。
私たちとしては中途半端なリフォームに見えます。
出来れば画像のようなリフォームをお勧めしております。