エアコンの隠蔽配管とは
一般的にエアコンを設置するのはベランダに面している部屋に室内機、ベランダに室外機です。
この場合は室内機と室外機は2〜3メートル位の管でつながっています。
この管のことを冷媒管と言います。
ベランダから離れた位置にある部屋はベランダまで冷媒管が壁に埋め込まれています。
これが隠蔽(いんぺい)配管です。
室内の壁にこんな感じの物があればそれはエアコン用の配管なのです。
この水平の物は配管カバーで中には冷媒管があります。
カバーを外すとこのような物があります。
冷媒管は2本の銅製の管で周りは保温材で覆われています。
その下に見える細い線は電線で、室内機と室外機の電源供給や通信を行う為のものです。(この線も室外機置き場まで冷媒管と一緒に配置されています)
量販店の工事で連絡線が短いので工事が出来ません、と言われるあの連絡線です。
さらにその下はドレン管。
エアコンの室内機内部で結露した水を排出する為のものです。
ベランダに面した部屋の場合はベランダに排水すれば良いのです。
しかし隠蔽配管の場合は必ずドレン用の排水管が壁の中に設置されています。
取り付け時に排水管に接続します。
このように点検口を設置しているケースもあります。
上記画像の場合はこの点検口で冷媒管やドレンホースの接続を行います。
一番気を使うのは冷媒管があと10センチ足りないとか5センチ短い、と言う場合。
接続箇所は少ないに越したことはないのですが届かない場合は現場に合わせて延長工事をしなければなりません。
隠蔽配管で取り付け工事をする場合、予期せぬ事象が出てきます。
壁内の排水管の位置が悪くて冷媒管を無理に室内機の収めなければならないこともあります(本当は壁を壊して排水管の位置を移動したいのです、しませんが…)。
連絡線が5センチ短かったりと言う事もあります。
単純明快な工事だけではなくイレギュラーな事案があるので工事費は一般の設置工事代より高くなります。