キッチンリフォームで相場に不安『この価格って「高すぎない?」「安すぎない?」』を解説
キッチンリフォームの相場がわからないので不安という方に目安となるように解説してみました。
リフォーム会社を選ぶ材料にしてみて下さい。
最後の方に弊社での価格が分かるページに飛べるようになっていますのでそちらも併せてごらんください。
キッチンリフォームの見積書内容
- キッチン本体
- 今ついているキッチンの解体工事
- 撤去したキッチンの廃棄処分費
- ガス工事(ガス管を新しいキッチンに合わせる為の配管を移動する工事)
- 水道管を新しいキッチンに合わせるための工事(配管移設工事と記されることが多い)
- お湯管を新しいキッチンに合わせるための工事(配管移設工事と記されることが多い)
- 排水管を新しいキッチンに合わせるための工事(配管移設工事と記されることが多い)
- 電気工事(レンジフード、照明器具、IHヒーターの為の工事)
- ダクト管工事(レンジフード用の排気ダクトを入れ替える工事)
- キッチンパネル工事(古いタイルの代わりに不燃のキッチンパネルを加工・設置する工事)
- キッチン組み立て・設置工事(キッチンやレンジフードガスコンロの組み立てと設置およびコーキング工事)
- 運搬搬入費(キッチンを運搬してくる費用)
- 給水給湯排水管結び工事(設置したキッチンはまだ水が出ない状態なので水道管をつなげる工事)
- ガス管結び工事(ガスコンロにガス管を接続する工事)
- 養生費(工事をする前に既存の床、その他を傷つけないようにする為のカバーを施す工事)
- 雑清掃(工事が終わった後の清掃費用です。ハウスクリーニングではありません)
- 諸経費(これは法定福利費や建設業法に基づく事務所経費・交通費や現地調査費などが含まれます)
これらが見積書に記載される標準的な項目です。
もちろんこれ以外もあります。
例えば
- 吊り戸棚設置用下地工事(吊り戸棚をねじ止めする為に壁を補強する大工工事)
- 現場調査費
- 荷上げ費(エレベータのないマンションで2階以上の現場で発生する場合があります)
- 書類作成費(マンションの管理組合に提出する資料(図面や仕様書など)の作成)
- 打ち合わせ費
など会社によって項目内容や項目名称などが異なります。
比較できる項目はこれ
簡単に比較できる項目は「キッチン本体価格」です。
本体価格からいくら値引きがあるかは各社異なりますから。
問屋から仕入れる工務店やリフォーム会社は問屋によって掛け率が異なります。
問屋Aはクリナップは安いがLIXILの掛け率は高い。
問屋BはクリナップよりLIXILの方が安い。
など様々です。
「見積」実はリフォーム会社はかなりの時間と労力を要しています
「見積もりは無料」というのが一般的ですが、あえて言いますが、私たちはかなりの時間と労力を要します。
- 現場への往復
- 採寸をし
- ガスや給水給湯の配管の状況を調べ
- カタログでグレードやデザインの打ち合わせをし
- メーカーにプレゼン資料を発注し
- 見積書を作成し
- お客さまの予定に合わせて資料を持って行き
- さらに変更点を修正する為にメーカーに資料を再請求し
- 見積書に修正を加え
- お客さまの予定に合わせて資料を持参し打ち合わせ
上記のような項目が最低でも必要になります。
価格競争で消えてしまう会社
私も過去、何度も価格で断られたことがあります。
断られて別会社で工事をした方からある日突然、電話をもらうことがあります。
「トイレの調子が良くないので見てもらえませんか?」
私『?』
私『保証のこともあるので、リフォーム工事をした会社に連絡をしたほうが良いですよ』とアドバイスします。
すると
「その会社は今はなくなって連絡がつかないんです」
存続している会社もあれば消えてしまう会社もあります。
目先の金額だけでの判断は危険
見積もり金額(総額)で単純にA社よりB社の方が安いからB社にしよう、と言うのはあまりお勧めできません。
何故ならこれは労働力、もっと言うと職人技を伴うからに他なりません。
例えば、ダイソンの掃除機を買う時は、コジマやヤマダ電機で価格を比べ、安い方で買うのは普通だと思います。
もっと言うとネットで買えばもっと安く買えます。
似て非なるものが「手作りの和菓子を買う」場合、A店とB店では味も見た目の価格も違います。
道明寺と言う和菓子は同じ名称でも店によって違うので自分の味に合ったお店の道明寺を買い求めると思います。
車を買う時に似ている
トヨタのアルファードを買う時、安さを求めてトヨタを2〜3軒まわります。
一番安いところで買うつもりだったのに、いつの間にかセールストークに惹かれて少し高い店で買ってしまうこともあると思います。
これはトヨタAでもトヨタBでもトヨタCでも同じグレードの同じオプションならどこで買っても同じ品質の車が納品されます。
でも少しくらいの価格差なら『付き合いやすい』とか『話しやすい』営業マンのディーラーで買うのではないでしょうか?
何故でしょう?
アフターケアも考えると信頼できる営業マン
- 車の知識がある
- 面倒見が良い(アフターケア)
- 相談にのってくれる
- 修理やメンテナンスをスムーズにやってくれる
- 事故の時も対応してくれる
家の場合もほとんど同じ
- 家についての知識がある
- リフォーム後もクレームや疑問点にも問題なく対応してくれる
- リフォーム以外の家の事も相談に乗ってくれる
- ちょっとした工事も頼みやすい
- 雨漏りや水漏れなどの事故でも対応してくれる
見積もり金額を比較できるのは本体価格
本体価格は同じ商品なので価格が比べやすいですね。
でもその他の項目だと「得意分野」と「得意でない分野」があるので価格にも凸凹があります。
解体費用は安いのに設置費用が高いとか、その逆とか。
話をして馬が合う人が中心に話を進めてくれるのなら少し高くても良いと思います。
自分の思っている内容が伝わっているかどうか
お客様のリフォームへの思いが創る側(リフォーム会社)に伝わらないとこれほど悲しいことはないと思います。
売り手側の論理で話が進んでいくと、自分の思っていたリフォームとはかけ離れて「?」と思う仕上がりになってしまいます。
自分のイメージをどれくらい理解してくれるかが分かれ道
- 話をしていて心地よい
- 自分のしたいリフォームのイメージを把握してくれる
- 生活習慣を理解し、本当に必要な機能かそうでないか、で的確なアドバイスがある
- リフォームに限らず家の知識や経験がある
例えば。。。
モノトーンを基調としたインテリアで対面式のキッチンにするけど後片付けが面倒なので食器洗い機はつけたほうが良い。でも市販のアルカリ水を飲むので浄水器は付けなくても良いのではないですか?とアドバイスがある。
上記のような人だったら安心だと私は思いますが、あなたはどう思いますか?
知識と経験を持っているか、そして馬が合うかどうか
もちろん見積金額は重要なポイントです。
でも1回の工事だけで終わるのではなく、後々ホームドクターとしても任せられる。
話のポイントをおさえてくれるなどの馬が合う事もお付き合いをしていく上では必要な事だと思っています。
正直、私たちリフォームを提供する側の人間もお客様と話していて「馬が合わない」場合もあります。
そんな時は私は深追いはしませんし、安い業者さんがあれば「どうぞそちらでやってもらってください」と言うスタンスです。
はっきり言って馬が合わないと工事の後、長続きしませんし無理が生じます。
結論:目先の金額ではなく信頼できるホームドクターを確保すべき
ありがたいことに20年以上お付き合いのあるお客様もいます。
地震で壁にヒビが入った、とか蛇口から水漏れが始まった、とかスイッチがダメになったなどいまだに相談の連絡を受けます。
連絡をもらうと、私もその方の家の中は想像できるので「階段の横の・・・」とか言われれば「ああ、あそこか」と把握できるので話が早いです。
またお客様一人一人独特な言い回しがあるので、それを踏まえて話を聞くので割と話の行き違いが少ないです。
例えば壊れている時と壊れかけだけどまだ使えると思っていらっしゃる時はニュアンスが微妙に異なりますよね。
そんな時は概算で伝えます。
壊れて動かなくなって本当に困っている時はできるだけ早めに伺います。
キッチンリフォームの相場っていくら?
本題に入りましょう。
高いか安いかを判断するのはお客様ご自身です。
先ほども申し上げましたが、リフォーム会社各社、得意とするメーカーがあります。
参考までにクリナップのラクエラだとどの位の費用になるのかを計算してみましたのでこちらをご覧ください。
ここまでお付き合いいただき有難うございました。
値段だけで判断するべきではない、と言う理由をわかっていただけたでしょうか?
今回の内容が少しでもお役に立つことを願っています。
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