幼稚園、保育園の給食室をオール電化に
幼稚園、保育園の給食室から火事を出してはいけない
子供さんを預かる施設としてはおいしい給食を出して「食育」にもつなげたい。
しかし、その大切な子供を預かる施設で火事を出しては園として、イメージダウンになります。
給食室をオール電化で火事のリスクを極限まで減らす
火力で調理をするメリットは大きいと思います。
でも火事を出すリスクを減らすのであれば、電気での調理に替えることも選択肢の一つです。
オール電化は「火」が出ません。
特に複合施設のビル内にある場合は火事は厳禁です。
ただし「電気だから火事が起きない」かと言えば電気火災もあることはあります。
厨房内は調理の湿気などが多い為、元々ある分電盤は厨房の外に移動しなければならない場合もあります。
電気配線(インフラ)を整える
ガスの調理室を急にオール電化にすると言っても簡単ではありません。
- 調理器具のアンペアを計算する
- 調理器具の配置に合わせた配線をし直す
- 電力が足りない場合は新たな線を電線から引き込む
- 東京電力に申請をする
厨房機器は電圧、アンペア数に応じて適切に配置しなければならない
冷蔵庫や電子レンジは100V。
炊飯器、IHコンロは200V。
- スチームコンベクション
- 食器洗い機
- 除菌庫
- 検食器
- などそれ以外も多くの厨房機器が必要です
同じ200VでもIHコンロを2口使用している時に炊飯器を同じ線から取るとブレーカーが落ちてしまうから別系統の配線が必要、などの計算が必要。
また調理器具なので給水給湯や排水、そして排気のことや防火扉なども考える必要があります。
と言うことは、電気工事だけではなく以下の各業種を統括する者が必要になります。
- 設計士
- 消防設備士
- 厨房設備屋
- 電気工事
- 水道工事
- ダクト工事
- エアコン工事
- 間仕切り壁を設置する軽天工事
- 建具工事
- 実際に調理をする人
- その他
天井や壁の内側に配線
今回は電気の事だけを考えますが、電気配線を新たに配線することはそれほど難しいことではありません。
しかし、天井裏や壁内に配線をするとなると一旦解体(仮に部分的にでも)と復旧工事が必要になります。
新築やリフォーム工事の時に電気工事を入れれば問題なくオール電化に出来ます。
火災のリスクを軽減するならオール電化の厨房を考えてみては如何でしょうか?
消費電力によっては大掛かりな工事が必要ですが、今ある契約アンペアでまかなえる可能性もあります。
厨房は大きな電力が必要な機器が多いので契約数を上げなければならないことが多いですが、もちろん現状維持で出来ることもあるかも知れません。