ローコスト防音室(フルート用)3
第一に防音すべき箇所
肝心な事を言い忘れていました。
防音防音と言ってもどこを防音するのか?
それは開口部です。
開口部とは「窓」「扉」です。窓と扉を防音することにします。
廊下に直接音が伝わやすい箇所を一番の重点に
図を見るとAは直接廊下に音が抜けるところです。
Bは隣の和室を介しその和室の壁で音が減衰するので、それほど重要ではないです。
Aポイントをどう処理するかですが、以下のようにしました。(断面図)
空気振動を止める
- 防音室側に吸音材を2重張り
- 廊下側に石膏ボード9.5mmと12.5mmの二重張り
- その間には既存の扉
- 扉と扉枠の間にはコーキング処理をして隙間を埋める
楽器の音を吸音材で吸音し、小さくなった音を外に漏らさないようにコーキングで隙間を埋め、遮音材で止めると言う構造にしました。
次に音を止めたいのはB
一方襖(ふすま)から隣室を通って廊下に抜けるケースでは和室1室の空間を通って壁や扉で音量が減衰して廊下へと伝わるので、Bでは音漏れの状況が違います。
2番目に止めたいのはBなので、②の襖の開口部を防音します。
ここでは石膏ボード12.5mmを主な遮音材にし、中に吸音材を挟み込み防音室側に9.5mmの石膏ボードを配置しました。
同じように③と④のまども同様にしました。
結果
最大値90dBを最大値50dBまで下げることが出来ましたので結果-40dBを達成しました。
次回、吸音材は何を使ったか、価格、そして、ないと困る装備品などをお知らせします。