お風呂のカランから水が止まらない時の対処法
お風呂の蛇口から水が止まらないので直したい、と言う声を耳にします。
まず原因
- パッキンの劣化
- シャワーとカランの切り替え部の金属疲労
- カランの中に残った水が少しづつ垂れる
- シングルレバーの場合はカートリッジの劣化
- 2ハンドルの場合はスピンドルの劣化
修理できる場合と出来ない場合があります。
新品の時から20年経過していると修理が出来ないケースが多いです。
TOTO,INAX(LIXIL)のユニットバスの場合
TOTOやINAX(=LIXIL)などはユニットバスと蛇口が同じメーカーですので(一定年経過していない限り)受け付けてくれます。
TOTOとINAX(LIXIL)のリンクを貼っておきます。
その他のメーカーのユニットバスの場合
他のユニットバスメーカーではナショナル(現Panasonic)、日立化成(現ハウステック)、ノーリツ、東建ナスラックやクリナップ 、タカラスタンダードなどキッチンで有名なメーカーのユニットバスは蛇口は蛇口メーカーの物を使っています。
ユニットバス本体と蛇口が異なるメーカーの場合はユニットバスのメーカーに連絡して下さい。
蛇口メーカーに連絡すると「それはユニットバスメーカーに連絡して下さい」と言われる事があるからです。
蛇口メーカーはOEMとしてユニットバスメーカーに供給しているだけでユニットバスメーカーがメンテナンス部門を持っていると蛇口メーカーは受け付けてくれない事が多いです。(メーカーに連絡した経験から)
蛇口のメーカーがKVKやMYM
KVK製、MYM製の蛇口はKVKで受け付けてくれる事が多いです。
上の画像のようなお湯と水が別々のハンドルの場合、はコマは交換出来ますので20年以上経過していても修理は出来る場合が多いです。
ただし、真ん中の切り替えレバーからの水漏れの場合は古い器具は修理できません。
修理可能なのは設置から10年~13年くらいまで
さて修理をお願いする窓口が様々あることをお伝えしましたが、受け付けてくれても修理可能なのは大体製造から10年以内。
それ以上はメーカーによって違うのですが、20年経過すると部品が調達できない(部品の製造を終了している)事が多いです。
蛇口からの水漏れの対処方法ですが、20年経過した蛇口は修理より新しい物に交換しましょう。
古い器具は仮に修理したとしても数ヶ月〜数年後には同じ症状が出てくる可能性が高いです。
金属の摩耗は修理不可
「水漏れするならパッキンを代えればいいだろう」と思うかもしれませんが、蛇口本体は金属でできています。
金属も摩耗があるので金属と金属の隙間が大きくなるとパッキンを交換しても一時的に直るだけで劣化している部分は直らずまた水漏れが起きます。
結論:10年以上経過したら修理より交換がお得
何度何度も修理依頼をするとその都度修理費用が掛かります。
1回の修理に2~3万掛かると、2回の修理では多く見積もって6万円。
器具本体の価格にもよりますが、交換した方がお得なのです。
交換の場合の参考価格
2ハンドルのシャワー水栓が1万円、交換費用が2万円~3万円(合計3万円~4万円)
サーモスタット付きシャワー水栓だと本体が3万円以上、それに交換工事費2万円~3万円
などが目安です。
参考になれば幸いです。