トイレの水が流れない、ティッシュが残る
水は流れるけどティッシュが残る
この記事を読んでいると言うことは・・・
- 水はちゃんと流れているのにティッシュが残る
- 汚物が残る(きれいに流れきれていない)
- バリウムがトイレの底に残る
などの症状が気になるからではないでしょうか?
その原因は?
流す水量が少な過ぎる!
- いや、普通に流れているし…
- リフォームしたばかりだし
- 何か詰まっているのでは?
- 水圧が低いからでは?
と思うかもしれませんが、最近のトイレは節水機能を重視しています。
TOTOもLIXILも他社もこれをかなり全面に押し出しています。
現行のトイレタンクは約5リットルの水を流すのが一般的なトイレです。
昔は13リットル流していた。
昭和のトイレタンクは13リットルが当たり前だったのが、いつの時代からか「節水」が合言葉になってしまい、各社競うように水量を絞ることになります。
専門家は警鐘を鳴らしています
私達リフォーム業者の間では疑問視していました。
今まで13リットルと言う水量を惜しげもなく流していたのに急に節水志向になるメーカー。
各メーカーは言います。
「便器に問題はありません」と。
便器には問題ないかもしれないが、
その先の排水管に問題が生じるのでは?
排水管がそのまま真下に向かっていれば良いですが必ずと言って良いほど便器の下は床と平行になっています。
水勾配は1/100cm
水勾配は100cmの長さで1cm下がれば良いことになっています。
大量の水が流れてくれれば勢いよく縦管まで流れてくれますが少しの水が流れても汚物を縦管まで運ぶ勢いがないのです。
横管が詰まる可能性がある。
詰まった配管を切断した例がこちらです(画像はキッチンの場合です)
トイレにティッシュが残るようでは相当水量が少ないです。
詰まった時の修理費用の方が高くつく!
水道代を節約しようとして、結果トイレが詰まったらそちらの修理代の方が圧倒的に高くつきます。
メーカーが「年間の水道代が15,000円安くなります!」
と宣伝していますが、仮に修理に10万掛かったら無駄な努力になってしまいます。
水道代は2ヶ月に1回の支払いですし、年間15,000円増えたとしても月1,000円ちょっとです。
これで配管の中に汚物が溜まらなくなれば、実は安いのです。
高圧洗浄車を呼ぶとそれだけで数万円掛かりますし、これに人件費や出張費、諸経費などが加算されます。
トイレの流れを良くする解決策は?
トイレの水量を増やす
これに尽きます。
27年リフォームをしている私がお勧めするのはできるだけ多くの水量を流すことです。
4.8リットルは私はお勧めしません。
最低8リットル以上は流すように設定してください。(※各機種によって設定方法が異なりますので取扱説明書をよく読んで設定するか、各メーカーのメンテナンスに設定をし直してもらうことをお勧めします)