ビルの非常用発電装置は災害時に稼働しますか?
病院などで停電になった場合の電源は確保できますか?
例えば大震災や災害などで病院で停電になった場合、いろいろな医療機器がストップしてしまいます。
手術中に停電になったりすると命にかかわってきます。
電力会社からの電力が止まった瞬間に大規模建築物では『非常用電源装置』が稼働して電力を復旧するように義務付けられています。
病院の例は分かりやすいですので使わせてもらいましたが、デパートやショッピングモールで停電になった場合、火災が発生しても電気が来ていない場合、スプリンクラーが動きません。そんな消防に関する設備を動かす為の非常用電源装置は消防(建築物の規模により)設置義務があります。
まずは避難する為に火災発生時の消火はかなり重要になります。
行く手が火の海では逃げる事すら出来ませんので、人命にかかわってきますし、何事もなく火災現場から脱出することが最優先されます。
しかし、スプリンクラーだったり、消防設備機器は電気で稼働しますので、電気がなければ避難できなくなってしまうので生命や身体的な損傷がないようにする為に消防法が規制しています。
非常用電源装置(自家発電設備)
大震災や災害で停電した時にストップした発電をエンジンなどを使って発電し供給するのが「非常用発電装置」です。
火災が起きた時にスプリンクラーが作動するのは電気が送られている時は当然ですが、停電になるとスプリンクラーが作動しなかったり、エレベータで人が閉じ込められたり、と思わぬところで怪我やヤケド、閉じ込められる等、酸素不足で人体に影響が出たりと様々な2次災害を引き起こします。
非常用発電装置は、非常時の停電の時に発電してくれる大事な装置です。
- 病院の生命維持装置や手術中の電源確保
- 火災の時のスプリンクラーの作動(老人ホームやホテルなど)の為の電源確保
- 多目的施設でのエレベータ非常停止による閉じ込めを再始動させるための電源確保
など停電になると特に大きな建築物では様々な障害が出ます。
屋上にある鉄の箱は何?
いわゆるビル(の屋上)にはキュービクルと言う受変電設備があります。
またそれとは別に発電装置があると思います(建築物の用途によってはない場合もあります)。
キュービクルは電力会社から送られてくる高圧の電気を家庭で使える電圧に下げて各部屋に送っています。
これは非常に大切な機械で必ずメンテナンスが必要です。
キュービクルと同じくらい大事な設備があります。
それが非常用発電装置です。
いざと言う時に役に立つ非常用電源装置
非常用発電装置はエンジンで動くってご存じでしたか?
このエンジンは停電になったら始動します。
そして発電装置が動き停電時でも電気が送られるのです。
停電になった場合、その停電を感知して非常用発電装置が動き始める優れた装置なのです。
しかし、メンテナンスをしていないといざと言う時に動いてくれないと言う不具合が出ます。
実際、東日本大震災の時発電装置はあるのに稼働しなかった、と言う実例があります。
これを受けて総務省消防庁はメンテナンスを義務化しました。
非常用発電装置を問題なく動かす為に
年に一度の点検が必要になっています。(2018年6月法改正につていはこちら)(総務省消防庁HP)
2011年の東日本大震災の時、実は自家発電設備が稼働しなかった事例があります。
発電装置が動かない場合と前述の通り避難が出来なかったり、病院は特に様々な問題が多くなります。
例えば電気が止まると「手術が出来なくなる」「生命維持装置が止まる」「医療機器がストップ」や、場合によってはエレベータ内に閉じ込められたり、自動ドアが開かなくなったりなど生命が危機にさらされます。
この時に一番責められるのはビルのオーナー様です。
責務を果たしていない、など噂が広まる事もありますので、是非とも点検などメンテナンスはするように配慮して下さい。
では、どのようなメンテナンスをするか、などはまずは細かい説明をいたしますので弊社ホームページからお問い合わせください。
なお、日本全国どこでも下見や見積作成提出を致します。
全国規模の組織がありますので、安心してお任せください。
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